2010年9月6日月曜日

ベントラーベントラー

SF小説書評といいながら、コミックも紹介しちゃいます。
c--powerの独断と偏見での紹介なのでご容赦ください。

宇宙人とのコミュニケーションの失敗を描いた本作は非常にこじんまりとハードなSFを展開している。
最初は「もしかしたらハズレかも。でもやっぱ読みたい」みたいな感じで本屋で葛藤するほど悩んだが最後まで読み通すとハードSF好きも唸らせるできでした。
三巻で終わってしまったのがもったいない作品かも。興味のある方はぜひ三巻まで読んで欲しい作品です。すごいスケールにくらっとくるかも。
前半の話は、すごく身近な世界に、宇宙人がでーンといる感じでおもしろい。なんか、近所の宇宙人さんみたいな話。でもだんだんと話はおかしなことになっていく。
実は宇宙人は人間のことなんて相手にしていないのだ。
ただの一人の宇宙人を除いて。
小説で宇宙人とのすれ違いを描いたものは多いと思うが、こうまでに人間が馬鹿にされこけにされる話はなかなかないのではないか。
作者のSF力を感じる作品。

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